治療の流れ
治療の流れ
大井町 整体にようこそ!
コンサルティング
患者さんの状態を把握するための重要なセグメントです。カルテに記入して頂き、その情報を基に問診、検査、分析をして症状の原因を探り、特定していきます。
プライマリーケア
身体の調節をつかさどる神経は頭蓋骨(脳)から背骨(脊髄)の中を通り背骨と背骨の間の椎間孔から末梢に送られ各組織に伝達されていきます。神経は血管、筋肉、内臓等の機能を調節します。
もし、その神経に問題が生じると影響は身体のいたるところに波及します。「痛み・シビレ・力が入らない」等の症状はこうした原因から起こります。その神経がどこで、どのように問題を受けているかを探り治療していきます。
当院では、特に身体のバランス(背骨の軸)を重要視して治療いたします。軸運動である背骨・股関節・肩関節等いずれかのセグメント(分節)が崩れると全てに影響するからです。
アフターケア
症状が和らいだ後は、背骨のズレた原因を探し治療していきます。生活習慣、日常の姿勢なども重要な要素の一つです。また、食生活の方法、自宅での体操の指導等も含まれます。
これは、症状の回復を一時的なものから恒久的なものへと導く為のものです。ライフスタイル全般にわたるコンサルティングを実施致します。
臨床ファイル
大井町 整体にようこそ!
- File1 急性腰痛:27歳、男性 トラック運転手
症状
昨日、中腰で荷物を動かすなどの作業を行う。その後、立ち上がろうとした際に、腰に急激な痛みが起きた。
とりあえずマッサージにいったが良くならず、翌朝は痛みの為に起き上がることすら出来なかった。知り合いに抱えられながら来院。治療
初診時は歩くのもゆっくりで、体を前に曲げると激痛。長時間のトラック運転で背骨を過後湾させてしまったようだ。背骨の前湾と後湾の軸がずれ、左右も非対称になっていたため、まず屈曲障害を取り除く事に絞って治療。初回、二回目では症状が取りきれなかったものの、腰部の限局的な痛みのみに軽減した。この患者さんの場合、運転時の悪姿勢が根本的原因となっている。
- File2 事故による頚部痛:28歳、女性、PC関係事務
症状
1年前に車で追突され頚部痛、頚部のしびれが起きた。病院に行きむち打ちと診断されるも固定したのみ。鍼灸、整体に通ったが、その後も症状は良くならず、紹介により来院した。治療
整形学的検査の結果、脳神経等に異常はなかった。追突の影響により、頚椎の前へのカーブが失われ、「ストレートネック」と言われる状態になっているものと考えられる。また、左へ首を傾けるとしびれが増強した状態だった。前後、左右のバランスが共に崩れていたため、左右の軸を整え、頚椎の前湾をつけるように頚部への治療を行う。 3回の治療で首の運動軸が正常になり、症状は消失。PC使用のため肩こりも訴えていたので、肩関節の軸も同時に治療したところ、8回で肩の症状も消失した。現在は健康管理のため、2〜3週に1度治療を行っている。
- File3 突然の肩の激痛
症状
昨日、急に肩の激痛が走り、腕が全然上がらなくなる。原因は特に思い当たらないが 肩甲骨にかけても痛みあり。治療
初診時、腕は触るだけでも痛みが走り、特に棘上筋腱付近には激痛。 棘上筋腱には、炎症がある為冷却する。また、疲労性の筋硬縮が大胸筋、広背筋等みられるため、筋マニュピレーション、ストレッチを行なう。少しづつ関節可動域を増やしていく。4回の治療で、関節可動域改善。痛み消失。
- File4 全身のだるさ:27歳、男性、不動産業
症状
慢性的な症状で、疲労が重なると肩凝り、首に痛みが出現し次第に後頭部に痛みがでる。
腰、両足もだるくなり、過去に1度ギックリ腰を経験。治療
身体の重心線が中心になく、全体的に右半身に重心が乗っている状態であった。また前後の重心も前方に乗っていて体の軸が右前方にある感じであった。
革靴で外回りすることが多い為、正常な歩行運動の軸に戻すことにより、全体に掛かる負担を減らすのを目標とした。さらに、骨盤、脊柱まわりの筋肉のバランスをとることも同時に行う。
結果、2回の治療で改善する。
- File5 不妊症と生理痛:30歳、女性、PC関係
症状
3年前から、PC関係の仕事で不規則な生活が続き、腰痛が発生。生理痛は以前からあったが、最近、特にひどくなっている。婦人科で診てもらったが異常はなかった。初診時、歩行と屈曲で腰に痛みあり。治療
初回、検査するが骨盤が開き、仙骨と腸骨の関節が不安定であり、かつ左右のバランスが崩れていた。治療は骨盤の安定に主眼を置く。8回の治療により腰痛、生理痛はなくなり、その後、妊娠する事ができた。
- File6 カイロプロティックでO脚治療:女性、学生
症状
小さい頃からO脚が気になっていたが、最近、ひどくなっているような気がする。治療
検査の結果、股関節、膝関節、足関節、全て柔軟性がなく、外側へ変位していた、おしりの筋肉も弱くなっており、骨盤の後ろの部分が広いている状態であった。
初めに股関節と骨盤のバランスをとる。また、膝関節、足関節も動きをつけ、足首にかかる体重の重心を変えていく治療をする。また同時に臀部筋を強化し、日常の習慣を改善する。本人も自宅での体操、姿勢など努力したおかげで早期に改善した。
綺麗なズボンをはきたい、と言っておられました。
(画像が上がり次第、掲載予定)
- File7 子宮筋腫による腰痛:38歳、女性、ホテル業
症状
昨日、突然の腰痛。原因はまったく思い当たらない。治療
問診の結果、鉄分不足による貧血があり、最近、生理の量が多くなっている、生理痛がひどいと言った情報を得ました。骨盤の問題かと考えましたが、周期の長さ、 出血持続期間の長さ、出血量の多少、痛み、などの異常が加わっているため、専門医に紹介させて頂きました。
結果は「子宮筋腫」。筋腫のみ摘出する手術をすることになり、手術後は症状が消失。現在は、健康管理を目的に月2〜3回治療を行っている。
子宮筋腫とは、子宮の筋層の中にできた「筋腫の芽」が女性ホルモンの影響で大きくなってきた良性の腫瘍でガンではありません。筋腫ができる部位によって、漿膜(しょうまく)下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫の3つに分けられます。症状は過多月経と貧血、おりものの増加、排尿障害、便秘、腰痛などです。
- File8 椎間板ヘルニア:23歳、男性、公務員
症状
何年も前から、腰をかがめて作業などすると腰痛を感じていた。
3ヶ月前にイタリアへ旅行に行った際に、重い荷物を持って移動したためか、腰に痛みと左足のしびれが起きた。左膝も痛く、異国の地で歩くのもきつい状態であったがなんとか帰国。
整形外科にてMRIを撮りL4/L5椎間板ヘルニアと診断される。治療は特にしてもらえず、牽引をし湿布をもらったのみ。「気長に付き合って行きましょう」と言われた。
知人の紹介で来院。治療
初診時は座位での姿勢が一番強く、伸展すると症状が悪化した。 検査の結果、重心が左に傾き、腰椎の前湾のカーブがL4,L5のみに負荷を掛けている状態であった。重心を左に掛ける事により、椎間板の中の髄核を左に移動させ、神経を圧迫している。さらに、L4,L5の部分で腰椎の前湾がきつくなっているのも状態を悪化さる要因となっていた 。 治療は、まず髄核による神経圧迫を取り除くため、重心を真中に掛けるように行った。4回の治療で左足のしびれは消失し、左膝の痛みも消えた。 その後、腰椎のカーブを正常にし、胸椎の過後湾にもアプローチすることでL4,L5の負荷を取り除くと、腰痛も消失。 この患者の場合、身長が高く、成長期において机が合わない、イスが低いなどで、非常に背中が丸まっていたようだ。背中のカーブを正常にすることにより、さらに身長が3cm伸びた。現在、再発防止と姿勢管理を目的に1ヶ月に1度治療を行っている。
- File9 妊娠中の腰痛:30歳、女性、エスティシャン
症状
妊娠5ヶ月目。今まで腰痛を感じたことはなかったが、妊娠してから徐々に腰が重く、痛くなった。シビレ等はない。仕事を続けているが、中腰での作業がかなりつらい。また、骨盤の歪みによる胎児への影響が心配。治療
問診・検査の結果、お腹が大きくなるにつれ、前に掛かる重さが大きくなり、その負荷を腰の下部だけで支えている状態であった。さらに重心線が右に寄り、右足に大きく体重が掛かっていた。
お腹を圧迫しないよう、左右のバランスを戻し、上部腰椎と胸椎の過後湾をアプローチすることで下部腰椎の負荷を取り除いた。その結果、わずか2回の治療で症状は消失。
その後は、状態安定の為に、2週間に1回の治療を行っている。
- File10 パソコン使用による肩こり・頭痛:27歳、女性、IT業
症状
パソコンでの仕事を行うようになってから、慢性的な肩凝りに悩まされている。特にひどくなるのは、仕事を行っている日の夕方で、朝の目覚めもすっきりしない。
頭痛は側頭部が締め付けられるような感覚で、頻度は週1〜2回程。
運動の習慣はなく、歩くのは会社との往復程度。治療
初回検査時では、長期に渡るパソコン使用時の姿勢により、頚椎の前湾のカーブが完全に崩れていました。また、背中が丸々姿勢のため、左右肩関節も前方に突出している状態でした。 治療は頚椎のカーブを正常に整えると同時に、肩関節にもアプローチしました。 結果、5回の治療で、ほぼ症状は消失。その後は健康管理で2週に1回程来院されています。 この症状のケースでは、パソコン使用時の姿勢、その環境が要因となっています。 画面が体の正面になかったり、目線の高さより低すぎたり、距離が離れすぎていたりする場合には、体が左右非対称になったり、背中が丸まり、顎が突き出るような姿勢を取る事となります。 このような姿勢を長時間強いると、脊椎の全体のカーブが崩れ、筋肉にも負荷を掛けることになる為、様々な症状が出現する事となるのです。 指以外を動かす事のないパソコンでの仕事の場合は、特に姿勢に注意して行って下さい。 また、休みの日に出来るだけ運動をしてあげることも大事です。最初は少しの距離を歩くなど、緩やかな運動から始めて下さい。
- File11 椎間板ヘルニア2:32歳、女性、デスクワーク
症状
8〜9年程前に腰痛の発症経験あり。整形外科にて椎間板ヘルニアと診断されている。
今回は4日前に海外でダイビングを行った際に、再び以前と似たような痛みを感じた。
寝る以外は常に痛みを感じ、最初より痛みが増してきている。治療
初回の検査にて、椎間板ヘルニアを疑うべき整形外科的検査は全て陽性。
その結果から、第5腰椎/仙骨間の椎間板ヘルニアと判断しました。
状態としては、全身の軸が大きく右に傾き、右側の椎間板を潰してしまっています。さらに、前後の軸も崩れ、問題の椎間板に過剰な負荷が掛かっていました。
治療方針として、まずは左右のバランスを整え、問題の椎間板に掛かる負荷を左右同じにすることに主眼を置きました。
その後に腰椎全体で身体を支えられるように、上部腰椎へのアプローチを試みました。
状態があまり良くないため、予想していたように2回目の治療後に一度悪化しましたが、その後は順調に回復していき、5回の治療で症状を消すことが出来ました。
このケースでは、直接の症状の引き鉄はダイビングだったようですが、潜在的に日常での姿勢の悪さが見られました。
1度、症状が良くなったからと言って油断せず、正しい姿勢や習慣を常に心掛けることが大切です。
- File12 生理痛:32歳、女性
症状
以前より生理痛はあったが、一年前より生理時に、右の腹部に強い痛みを感じるようになった。
婦人科で検査を受けたが、右の卵巣に多少の腫れがあるものの正常範囲内とのこと。
骨盤のバランスが悪い事も気になり来院。治療
初回の検査により、お尻を後ろに突き出すような姿勢を取っていました。 これにより骨盤が前方に傾き、腰の反りも強調してしまうことにより、子宮や卵巣などに影響を与えているのではないかと推測し、骨盤を中心に治療を行いました。 結果、3回の治療で生理痛が軽減、8回の治療後には生理痛は消失しました。 カイロプラクティック治療にて、全ての生理痛が良くなる訳ではありませんが、子宮や卵巣が骨盤内に位置していること、神経支配が仙骨からであることなどから効果は高いのではないかと思います。 婦人科の検査にて問題がないが、生理痛がきつい方は、一度ご相談ください。
- File13 成長期の頭痛と頚部痛:16歳、女性、学生
症状
小さい頃から時々肩こりを感じていた。
中学校に入ってから勉強時や、読書時に特に症状を感じ、ひどくなると頭痛も起こるようになった。
勉強や読書を中断したり、横になると楽ではあるが、年々、症状が強くなっていると感じている。
母親の紹介にて来院。治療
初診時、可動域の検査で首を後ろに反らすと、後頭部に痛みがありました。 姿勢検査では、胸椎後弯が強く、上部頚椎の前弯が過剰になり、顎を突き出すような姿勢が見られました。また、触診すると後頭部〜頚部にかけての筋肉が緊張し、後頭部に圧痛もありました。 治療は、まず後頭部の筋緊張を取り除き、頚椎から胸椎にかけてのカーブを正常にする事に主眼を置きました。また、勉強や読書時に、背中を丸め下を向く姿勢を長時間取っていた為、姿勢やストレッチの指導も行いました。 3回の治療にて症状は消失。 現在も勉強時にはどうしても下を向かざるを得ない為、定期的に治療を継続していますが、症状を感じた事はないようです。 この患者さんの場合、頭痛や頚部痛は、勉強や読書時の姿勢の悪さや習慣から起因していました。 身体に合った椅子や机を用意する。目線の高さに本を持ち上げ、読書するなどの工夫一つで症状を和らげることが出来ますので、まずはご両親がお子様の姿勢や習慣に注意されてください。
- File14 左頚部痛と左腕の痛み:56際、女性、主婦
症状
普段から背中を丸めて生活することが多く、趣味のパッチワークを長時間行っていると肩凝りを感じていた。
1週間前、パッチワーク後に突然左頚部から左腕にかけて痛みが起こり、座っていられなくなった。
仰向けで寝たり温めると楽ではあるが、日に日に症状が強くなっていると感じている。
整形外科での診断は第4/5/6間の頚椎椎間板ヘルニアの疑いと言われた。治療
初診時、可動域検査では、頚部伸展、左側屈で症状が再現され、第4/5/6頚椎椎間板ヘルニアを示す検査データも得られました。 また、X線画像で頚椎の前へのカーブがほとんど失われている状態でした。 治療はまず症状の軽減を図るため、頚椎の前カーブをつけるよう背中、下部頚椎、肩関節、肩甲骨を中心にアプローチしました。 また、第4/5/6頚椎に掛かっている負荷を取り除く事も主眼に入れました。 週2回の治療を3ヶ月続けた所、日常生活で症状が消失したので、寝方や枕、姿勢の指導を取り入れることによって、全体のバランスを正常に戻すよう治療しました。 その後、週1回の治療を3ヶ月行い、現在は症状を感じる事はなくなりました。 このケースでは、症状の回復にかなりの時間を要しました。 もともと運動する習慣が無く、脊柱の関節が全体的に固くなっていたのが原因と考えられます。 適度な軟らかさを保つ為にも、無理のない範囲で身体を動かしてあげてください。
- File15 L5/S1椎間板ヘルニア:56歳、35歳、男性、事務職
症状
整形外科でのMRIによりL5/S1腰椎椎間板ヘルニアと診断されている。
症状は腰痛、右臀部痛、右下肢痛で座位、歩行がつらい。
歩行の際には右足を引きずる、症状を感じ始めた頃より悪化している感じがするとのこと。
1ヶ月間、整形外科でのリハビリ後に来院。治療
初診時、体幹を屈曲させると左に重心が傾き、右に回旋する変位が確認されました。
また、腰椎椎間板ヘルニアを示す整形外科的検査も陽性でした。
MRIではL5/S1椎間板が飛び出ているのが確認出来ます。
治療はまず症状の軽減を図るため、腰部を温め、左に傾いている重心を元に戻すよう右腰部を開く治療を行いました。これと同時に骨盤、腰椎の右回旋変位も取り除いて行きます。
その後は、下部腰椎に掛かっている負荷を取り除くため、胸椎にもアプローチしました。
週2回の治療を2ヶ月続けた所、日常生活での症状がほぼ消失したので、体操やストレッチの指導を取り入れることによって、全体のバランスを正常に戻すよう治療しました。
その後、週1回の治療を1ヶ月行い、現在は症状を感じる事はなくなりました。
このケースでは、普段の生活での姿勢や習慣が症状の原因となっています。
デスクワークが多く、さらに家での座位の時間が長い為、下部腰椎に過度の負担を掛けていたと考えられます。
座位時には立位の1.5倍の負荷が腰部に掛かります。
デスクワークが多い方は、座り方や休憩の取り方などの工夫が必要です。
- File16 慢性的な肩・首の凝り:33歳、女性、事務職
症状
仕事を始めた頃から肩凝りは感じていたが、ここ5年くらいで徐々に悪化している。肩凝りがひどいときは、首の凝り、頭痛も感じられるようになった。色々な治療法を試してみたが、どれも効果は無かった。
睡眠も不足しているとのこと。治療
初診時、肩、背中の圧痛が強く、左手の感覚が低下していた。 猫背が強く、骨盤も右に回旋していたため、頚部〜肩だけ治療するのではなく、全体のバランスを整えることを目標に治療を行った。 全体的な脊椎のカーブを自然に整え、骨盤の回旋にアプローチしたところ、慢性的な肩凝りも徐々に回復し、5回の治療でほぼ改善した。 睡眠の質も良くなったとのことでした。
- File17 野球後の肩・肘の痛み:34歳、男性、事務職
症状
毎週末に草野球をしているが、最近は野球後に肩と肘に痛みが出るようになった。腕を回したり、上に挙げたりすると肩に引っかかりを感じる。肘は内側に圧痛があり、時間と共に軽減していく。治療
姿勢検査では首から背中にかけてのカーブが崩れており(背中が丸まっている状態)、肩が前方に突き出た姿勢がみられた。
動きにおいては、ボールを投げる動作で肩・肘を痛めやすい動作が確認された。
また、筋肉はインナーマッスルと呼ばれる肩甲下筋、小円筋などの腕を安定させ、動きをコントロールする筋肉に問題が見られた。
総合すると、ボールを投げる際に誤った一連の動作の為、肩・肘関節に過度に負担がかかり、それを支えている筋肉に損傷を起こしたものと思われる。
治療は、関節の動きを取り戻し、背中の丸まりを取り除く事によって、肩関節の位置を正常に戻すようにした。また、スローイングの動きを見直し、怪我をしないフォーム作りを徹底させた結果、徐々に痛みが軽減していった。怪我をし易い投げ方には幾つか特徴があります。
1つ目は右投げピッチャーの場合、テイクバックした右腕が一塁側に入りすぎている状態です。このようなピッチャーは肩甲骨が動かずに腕だけでテイクバックを取っている傾向にありますので、肩甲骨を後ろに引いてテイクバックするよう意識してみてください。
2つ目はテイクバック後半の肘の高さです。トップに持って来た時に肘が肩より高い位置になければ、この後のリリースが安定せず、肩と肘に負担をかけてしまいます。
3つ目にリリースポイントでの肘の高さです。怪我をしにくく安定したボールを投げるにはゼロポジションと呼ばれるポイントを腕が通過しなければなりません。ゼロポジションとは、背筋を伸ばし両手を頭の後ろで組み肩の力を抜きます。その状態で肘を伸ばした所がゼロポジション、つまりリリースポイントになります。この位置でリリース出来るよう繰り返し練習します。
4つ目はリリースの際に肩のひねりを使えているかどうかです。投球と言うのは肘を伸ばすだけでなく、肩を内側にひねる動きが必要です。加速を与えるメインは肩のひねりの方が重要なので、肩の内への回転を意識してみてください。これらを意識することでかなりの怪我を防ぐ事が出来ます。
投球の際に痛みがある方は、ご自分のフォームと比較してみてください。
- File18 腰椎椎間板ヘルニアによる慢性腰痛:59歳、男性、事務職
症状
ここ2年間、慢性的な腰痛を感じている。動いていると比較的楽だが、長時間同じ姿勢でいた後の動き始めと起床時が症状強い。日常生活に支障が出る程の症状の強さとのこと。1年前にMRI検査で椎間板ヘルニア確認済み。治療
姿勢検査では左右のバランスが明らかに崩れ、可動域検査では腰の痛みのため体幹を後ろに反らせない状態でした。
SLR右45度で腰部に痛み発生。
神経学的検査によりL4/L5椎間板ヘルニアの存在が予想されましたので、その部位に負担を掛けている原因を取り除くよう治療計画を立てます。
まずは右に移動してしまった重心を元に戻すことで、問題の椎間板に掛かる負荷を軽減させてあげるよう治療を行いました。
横向きしか出来ない為、腰を温め左腰部を開くようアプローチしたところ、3回目の治療後から寝返りが出来るようになるなど徐々に効果が出始め、10回目の治療終了時には腰の重さは残るものの痛みはなくなりました。
その後は通常の治療を行い、20回目の治療後には症状が完全に消失しました。
現在は再発防止と疲労回復のため、2週間に1回の頻度で治療を継続中です。椎間板ヘルニアは生活習慣や悪姿勢に起因することが多くみられます。
治療を受けるだけでなく、これらを見直す事で治療効果はさらに高くなりますのでご自分の生活、姿勢をもう一度見直してあげてください。
- File19 ランニング時の膝の痛み:30歳、女性、飲食業
症状
学生時代は陸上部に所属していて、社会人になってからも日常的にランニングを行っている。秋〜冬の時期は月1ぐらいのペースでマラソン大会に出場しているとのこと。2週間前から走っているときに右膝の後外側に痛みを感じるようになった。整形外科では特に異常は見付からなかったとのこと。治療
姿勢検査では身体の軸が大きく右に回旋しているのが確認されました。
この為、右膝が外に開くような状態になっていて、膝の後外側に大きな負担が掛かること、走る時の蹴る動きをすると過剰に伸展してしまうことが確認されました。
まずは全身の軸を正常に戻しこの状態を取り除くと共に、足関節の足底アーチ・股関節の柔軟性にもアプローチした所、4回の治療でほぼ症状は消失しました。身体の軸が崩れた状態で運動をすると、パフォーマンスを低下させるだけでなく怪我の可能性も高まります。
運動をおこなっている方は、予防の為にもきちんとケアしてあげてください。
- File20 ゴルフでの腰痛:35歳、男性、飲食業
症状
20年間、週に1回のペースでゴルフを行っているが、もっと上達したいと思い素振りや打ちっ放しの回数を増やした所、右腰部に痛みを感じるようになった。
大井町 整体にようこそ!
普段の生活の中では痛みは無いとの事。治療
静的に立っただけの姿勢検査では大きな所見は認められなかったが、ゴルフスイングをしてもらった所、バックスイングを大きく取るあまり軸が右に移動していた。またフィニッシュで腰が反り返る状態も確認された。お話を聞くと遠くに飛ばしたいと言う思いが強過ぎてバックスイングが大きくなり、スイングのバランスを崩してしまっていたようだ。
左右の筋肉の緊張バランスを正常に戻し、背中の丸まりを取り除いたことで症状は出なくなったが、スイングを直さないと再発する恐れが高いのでスイングでの軸を安定させるようトレーニングを指導した。
また、ゴルフクラブから腕、背中を結ぶ回転の軸が高い位置にあった為、少し低くさせる事で軸が安定し、ボールがフェイスに乗る時間が長くなるので打球も安定した。
その後、ゴルフ時の症状は消失。スコアも良くなったとの事でした。
- File21 膝の痛み:65歳、男性
症状
正座など深く膝を曲げる動作で左膝に痛みが出る。歩行は可能。可動域は正常。治療
整形外科的検査により内側側副靭帯に問題があるのと膝関節に炎症反応が確認されたが、共に原因となりうる程ではなかった。
次に膝関節周囲の筋力検査を行うと、下腿後面の筋肉が患部側に弱さが診られた。左側の骨盤が前方に変位していたので、それを調整すると筋力が回復し痛みも軽減した。
以上のことから骨盤の問題により大腿後面の筋力が弱くなり、膝の前面と後面の筋力バランスが崩れ症状が出ているものと推測される。
治療は左前方腸骨へのアプローチを中心に全体のバランスを整えたところ、1回の治療でほぼ痛みが消失した。膝に症状が出ているからと言って、必ずしも膝に問題があるとは限りません。今回のケースでは骨盤の問題が膝に影響を与えているものでした。四肢の問題は他の部位が原因で症状が出ることが多いですので、全体のバランスにも気を付けてあげる必要があります。
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